今回は「本を読むこと」について書かれた本です。
読んだきっかけ
この本には松本にある本やカフェ「想雲堂」さんで出会いました。
中古の本がたくさんあるお店なので、手にしたこの本は昭和54年に刊行されたものでした。
(定価はなんと350円!!やす!笑)
350円でこんな素晴らしい本が売られていた時代があるなんて、、
物価の違いを感じました。
現在では1,000円弱で最新の版のものが販売されていますが、それでも十分安いと感じる満足感のあるものでした。
目次を見たところ内容は同じかなと思います。
で、なぜこの本を手にしたかというと、
私は本を読むことが楽しいと思う一方で
「本当に読めているのだろうか」
という不安というか、物足りなさというか、
そういう気持ちが常について回っていました。
そんな「もっと読書を濃いものにしたい」という思いから手に取ったのだと思います。
読んで変わったこと
私がこの本を読んで変わったことは本を選ぶおもしろさを知れたことです。
そのおもしろさとは、著者が読書体験を通して学ばれた「おもしろさは変化する」というもの。
それは本を読んでさえいれば、そのタイトルだけで自分の成長が見えるということだと思い、読書と共に成長していくおもしろさがあるのだなと知りました。
このことは1章に書かれているのですが、この部分はおそらく本をたくさん読んできた方には読みながらうなずきが止まらないのではないかと思います。
私も本をたくさん読んでいた2、3年前、おもしろいと頑張る本のジャンルが次々に変化していったことを思い出しました。
同じ本を1年後、2年後と読み返してみたときに、当時と同じように感動したりできる本もあれば、何も感じられない本もありました。
その体験がこのことだったのかなと当てはまり、それは成長の一部だったのだと気づけたのです。
名著と言われる本がおもしろいと感じられなくたっていい。
くだらないと言われる本がどうしようもなくおもしろく感じてしまったっていい。
ただ、読んでさえいれば、それが面白くなくなる瞬間がおとずれる。
そんな自分が読むべき本を選ぶための指針といいますか、本は自由に選んでいいものなのだなと思わせてもらえた気がします。
読書がおもしろく感じられないなと思っていても、おもしろいと感じるものを探し、そこから始めればよいのだと教えてもらえたような気がして、本を選ぶことと本と共に成長することがとても楽しみになりました。