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2022年7月

【読書】気持ちを伝えることが愛とは限らない(『おわりの美学』より「手紙のおわり」著:三島由紀夫)

今回も前回に引き続き『おわりの美学』よりお気に入りの章についてお話します。 手紙のおわり 『三島由紀夫レター教室』や、遠藤周作さんの『十頁だけ読んでごらんなさい。〜略』を読んだ時にも感じましたが、手紙を書くという行為には人との関わり方の本質が現れることをあらためて感じました。 それゆえに、手紙を書くことから学べることはとても多いです。 レター教室に続いてまたまた三島由紀夫の手紙に関する内容ではあり […]

【読書】『おわりの美学』コンプレックスが好きになる。(著:三島由紀夫)

今回は『行動学入門』(文春文庫)に収録されている『おわりの美学』から気に入った章をピックアップしてみました。 この『おわりの美学』では「終わり」の観点から、著者があらゆるものの考え方を述べているエッセイ集です。 三島由紀夫ならではの風刺のきいた文章で、日頃のクヨクヨとした悩みをグサグサとぶった切ってくれるので、読後はちょっと新しい自分になったというか、生まれ変わったような気持ちになれる一冊です。 […]

【読書】行動する前の感情は不安と期待でプラマイゼロ。(『行動学入門』より「行動の心理」著:三島由紀夫)

今回は「行動」における心理に関するお話です。 この章は内容もおもしろかったのですが、ラストの表現が大好きで何度も読み返してしまいました。 要約 行動をしようとする何時間か前に、人はこれから自分が行おうとしていることに思いをはせる。 そこで感じるのは「わからない」という感覚である。 この「わからない」という感情は人々を魅惑し、同時に人々に不安を与える。 つまり、この「行動の心理」というものは、プラス […]