今回は身近な人との付き合いの中で、他人の何気ない一言が気になったことがきっかけで読んだ本です。
大した事ではなくても、相手の反応がイマイチだった時に、
「自分の発言が相手を不快にさせてしまったかな?」
と少し不安になると同時に、こちらに悪意がない以上は相手の感情をコントロールすることはできないのだし、嫌われても仕方ないでいっか。
と、自分を納得させてやり過ごしていたのですが、そうやっていては優しくない人になってしまうよなとモヤモヤしていた時に本屋さんで出会った本でした。
自分が好かれるために他人に親切にするのではなくて、
本当に相手のことを考えてできる親切って何だろう?ということが、
自分のことしか考えられない私の常日頃からの課題であり、関心ごとでもあるので、
裏表紙の解説を読んで、この悩みを解消してくれそうな本だなと思って購入しました。
結果、とっても良かったです。
心理学というだけあって、はじめのうちはちょっと理解するのが難しいところもありました。
字面だけ追っていて、わかったようなわかっていないような、という感覚で読みすすめる感じでした。
しかし、後半に行くにつれ、私の抱えていた悩みが解消させることが書かれていたので、とても大きな収穫でした。
今回はそんなこの本から得た学びを共有します。
愛される人の考え方
人に愛されるとか嫌われるとか、親しくなれるとかなれないとか。
その明暗を分けるのは案外単純なことだと書かれていました。
それは何かというと、自分だけが心の中で知っている自信のなさ、失望していること、それを隠さないこと。
これを隠そうとして実際の自分と違う自分を印象付けようとすることで嫌われることが多い、と書かれていました。
これには少しハッとしました。
確かに自分が他人に違和感や嫌悪感を感じた瞬間を振り返ってみたとき、その人の言っていることとやっていることが違うときでした。
本人に悪気はないのはわかるし、きっと不安や迷いなどのいろいろな葛藤があって出た言葉だと思います。
そして自分自身もきっと気づかぬうちにやってるんだろうなと思います。
だけど実は「自信のない自分」を他人にも自分にも隠さずにいることが、他人と親しくなれたり、好かれたりすることにつながっているとは。
もう今すぐにでも変えようと思いましたね。
「心理学」ってすごく奥深いものだと思うから、簡単には変えられないかもしれないけど、まずは自分の欠点を「まあいっか」っと思うところから始めてみようと思います。
自分にはできないことがたくさんあるかもしれない、
口ばっかりで結果が伴っていないかもしれない。
でも少なくとも自分にだってできるはある。
そこに誇りを持ったって、悪いことはないですよね。
それでいいのかも。
そんなにできる人にならなくてもいいのかも。
ちょっと気持ちが楽になりました。
だけど「まあいっか」が口癖になると、ちょっとダサい人になる可能性もあります。笑
自分なりに「前向きなプライド」は持って、頑張ってる人がカッコいいですね。
本物の愛情とは
「愛」に本物の愛とか偽物の愛とかあるのかと言ったら、ないんじゃないかなと思っています。
どんな形であれ、他人のためにした行動は「愛」と言えると思います。
そのうえで、それでも、やっぱり「表面的な愛」とか「深い愛」とかはあると思っています。
偽善とまではいかなくても、自己満の愛は世の中にあふれています。
ではその「表面的な愛」と「深い愛」の基準は何なのか?
それは、相手の心を理解し、大切に扱い、見えないところでどれだけ行動したか。
それが愛の深さに直結していると。
なるほどな~~と妙に納得してしまいました。
そして今まであまりできていなかった自分を恥ずかしくも思います。
友達のプレゼントを選ぶとき、自分がもらってうれしいもので選んでしまっていた。
それはそれで愛がないわけではないのだけど、
受け手が本当にうれしいのって多分、
自分のことを理解してくれている、わかろうとしてくれている、
その心に感動するんですよね。
気付いてなかったな。
「自分は愛情深い」と思っているうちは、多分相手が喜ぶような愛情は注げていないんだろうな。
相手を見ているようで、自分しか見えていなかった。
これからは、相手を鏡に自分を見るような人間にはなりたくない、と思うと同時に、
自分の人生の軸は『見えないところで』にしようと決めました。
見えないところで他人のために動く。
見えないところで自分のために努力する。
見えないところをきれいに整える。
見えないところで動いてる人って、やっぱりカッコいいですよね。
ハイキューの北さんを思い出す(-ω-)
そんな「深い愛」を与えられる人になるヒントを得られたのは、最近のわたしにとって、とてもありがたく、大きな収穫でした。